乳房を摘出された女性へ着脱式・人工乳房の撮影会

日程：2021年12月21日(火)　場所：大阪

　乳がんになり乳房を摘出された方には、乳房を取り戻すための乳房再建術という選択肢があります。自家組織(じかそしき) （自分のからだの一部）を用いた再建術と人工乳房（インプラント）で行う再建術がありますが、どちらも体に負担 のかかるものです。合併症の不安や高額な手術費も、大きな負担となります。様々なリスクが伴う再建術とは違う新たな選択肢として、着脱式の人工乳房があります。

このような欠損した部分を補う医療用具を総称：エピテーゼといいます。

グローウィングの人工乳房は、胸部を3Dスキャナーにて測定。左右のバランスを見ながら作成します。その後、お客様に装着していただき肌の色と馴染むように着色を重ねていくオーダーメイドの人工乳房となります。肌の色を合わせるだけではなく、乳首の色形・血管やホクロまでも忠実に再現します。また接着剤を使用せず、肌に当てるだけで密着する安全性の高いシリコンを使用をしています。

完成した人工乳房は保湿性・抗菌性に優れた高機能和紙の専用ボックスでお渡しします。

今回完成した人工乳房を受け取る女性は、医師や看護師から再建手術については説明を受けていましたが、着脱式の人工乳房が選択肢としてあることを知りませんでした。乳がん発覚後、医療用ウィッグが必要になりワンステップのウィッグを使用。乳房についてはこのままでいいと過ごして来られましたが、モニター募集のメールで人工乳房事業を開始と同時に着脱式の人工乳房という選択肢があることを知りました。

「人工乳房を装着したら何がしたいですか？」と問いかけてみると、答えは普段の生活で私たちが何気なくしていることでした。

女性は術後、家族と旅行の際には温泉の時間をずらして、人目のつかない片隅で入ることが当たり前になっていました。年末に計画している家族旅行で、人工乳房を装着して家族と一緒にゆっくりと温泉に入るのを楽しみにしてくださっています。

当社の着脱式・人工乳房はお客様の手術前の日常を取り戻します。しっかりと肌に密着するため入浴も運動も可能です。また、緻密な測定から作られた人工乳房で手術前と変わらないバストを再現します。そのため、身体のシルエットが出るお洋服を着ても自身の姿に自信を持つことができます。

これからも多くの女性の外見だけではなく心もケアできるそんな存在であり続けるために、安全・安心に使用できる品質を追求し、医療用ウィッグとエピテーゼの品質向上を目指していきます。