転職して気づいた!
ウィッグを扱う美容師のお仕事で、普通の美容室と同じところ、違うところ 

医療用ウィッグを扱う美容師の求人に興味があるけど…

  • 練習では使ってるけど、
    ウィッグ専門のカットって想像がつかない。
  • 一般の美容室の
    カット経験しかないけど大丈夫?
  • どんな人がお客さまなの?
    ちゃんと私が対応できるのかな?

とお考えのあなたに。
転職で新しいことにチャレンジするときは、不安がいっぱいですよね。


そんな方のために、実際に女性医療用ウィッグ専門店『ワンステップ』で働いている20代~50代の先輩社員にインタビュー。

実は、『ワンステップ』所属美容師のほとんどが一般美容室からの転職者。

美容師として同じ不安を抱えて、そして乗り越えた先輩に、働いてみて感じたウィッグを扱う上で戸惑ったことや気づいたこと、お仕事のやりがいに ついて、聞いてみました。

こんな方にオススメの記事!
ウィッグを扱う美容師のお仕事内容に興味がある方。(5~10分程度で読めます)

入社前に不安だったことは?

ウィッグを扱う技術や知識

  • ウィッグに対する知識がほぼなかったので、研修でどこまでできるようになるのか不安でした。
    < 30代女性スタイリスト N >
     
  • ウィッグを扱った経験がなかったので、 扱い方やカットの仕方などの知識がなかったので、不安はありました。
    応募の際に、ネットでいろいいろ調べたのですが、美容師側の情報は少なく、お客さまへの情報しかなかったので…。
    < 40代女性スタイリスト I >

お客さまへの接客対応

  • ウィッグを扱うことは初めてなうえに、 医療用という事でナイーブなお客さまが多いため、ご満足いただける対応や技術を提供できるか心配でした。
    < 20代女性スタイリスト S >
     
  • 前職の美容院とお客様の層が異なるので、対応できるのか不安要素でした。
    < 30代男性スタイリスト M >
     
  • ご病気や髪の症状を抱えている方に接客したことがなかったので、どんな話をするのか、きちんとご満足いただける接客ができるかが怖かったです。
    < 20代女性スタイリスト  O>
     

医療に関する知識

  • 医療用ウィッグと聞いて、抗がん剤の知識や髪の症状などの専門知識があまりなかったのである程度の医療に関する知識は身につけなければならないと思い、不安でした。
    < 20代女性スタイリスト H >
     
  • 髪の悩みに関する知識も足りないと感じました。これまで健康的な人の髪を扱ってきたので、未知の領域でした。
    < 40代女性スタイリスト I >

一番の不安に挙げられたのは、ウィッグの技術的な扱い方についてでした。
また、「医療用」の商品を必要とするお客さまの症状についての知識も大きな不安材料です。


 

不安はどんなふうに解消しましたか?

研修と実践を通して

  • 研修中常に質問していました。聞きやすい環境でしたので、わからないことをわからないままにしないでいられました。

    新メニューにはしっかりマニュアルが作られているので、施術するときの軸になるものがあり、入社したてでも働きやすい環境だと思います。
    < 30代男性スタイリスト M >

     
  • 入社した当初は、店舗で営業するだけでも不安で仕方なかったですが、何かあったときは先輩たちや支店長、本店長が優しくサポートしてくださいました。
    < 20代女性スタイリスト S >

     

知識と経験を通して

  • 研修で知識をつけました。
    全く知らなかった状態から、お客さまのご症状やそれぞれのウィッグがどんな機能でどんなご症状の方に向けられているのか、抗がん剤治療や脱毛症の基礎知識などを学びました。
    < 30代男性スタイリスト D >
     
  • 過去の経験を活かして、臨機応変に対応しています。
    ワンステップの場合お客様のご様子を特に注意して見て、節度を持って対応しています。
    以前の職場でも、お客さまにとってタブーな話を避けるように努めていたので、その応用といった感じです。
    < 40代女性スタイリスト H >
     

マニュアルの充実と先輩のサポートは心強いですね。

支店に配属されていても、気軽に電話で相談できる環境があるので、安心です。
不安は研修で学び、実践で解消できます。

でも実践とは一体どんな感じなんでしょうか?
地毛とウィッグ、髪の状態や質が全く異なるから、カットも何もかも違うのでは?と不安になってしまいます。

続いては、そんな気になる実務的な内容です。


 

美容師から見た地毛とウィッグの施術の違いは?

カット自体は
実はそれほど変わらないのかもしれません

  • カット自体は実はそれほど変わらないのかもしれません。
    ただ、ウィッグの髪は切ったら元に戻らないから慎重に丁寧に切る、といった独自の注意点はあると思います。
    最初の頃、髪を失敗して切りすぎた!ということがないように、しっかりと指導されました。
    < 20代女性スタイリスト H >
     
  • あまり大きな違いはありませんが、ウィッグ固有の技術はあります。
    それも、カットは今までしてきたことの延長線上にあるので、研修でウィッグ固有の技術などを学んで、実践するという感じです。
    < 30代女性スタイリスト M >
     

思ってたよりも美容室寄り

  • 入社して思ったのは、思ってたより美容室寄りなんだなということです。
    個人的には、施術の中でこれまでと大きな違いがなかったことが大きくて…。
    具体的にはカットやカラー、ストレートなどの地毛と変わらないメニューがたくさんあったし、カラーに関しては以前働いていた美容室も同じ薬剤を使用していたこともあり、さらに美容室寄りだなと感じました。
    カットは、お客さまのなりたいヘアスタイルをお伺いして、イメージを作りカットするので、普通の美容室と大きく違うという感じではありませんでした。
    <30代女性スタイリスト K >

特にワンステップのウィッグをカットする場合、基本的なカットに大きな違いがないとの声がたくさん見られました。
その理由は

  1. 高品質な人毛を使用しているから。
    日本人の髪に近い中国人毛を、キューティクルを保持したまま、髪の向きを揃えて植毛。
    癖もダメージもないきれいな直毛の髪は、普通のカット用ハサミでカットできます。
  2. お客さまに着用いただいたままカットするから。
    ワンステップでは、ウィッグを着用いただいた状態でカット。
    お客さまが実際に目で見て触れて、そのスタイルを確認していただけると同時に、スタ イリストも美容室経験を活かしたカットをすることができます。


さらに、カラーやパーマなども、高品質な人毛だからこそ豊富なメニューを完備。
一般の美容室で得た経験を活かして、お客様のご希望のスタイルを 作り上げることができます。


 

地毛カットに比べてウィッグカットで注意していること

伸びてくることがない
髪をカットする際のカウンセリング

  • 地毛は伸びていくものなので、伸びたときのお手入れのしやすさも大切です。しかしウィッグの場合、切ったら伸びてこないという大前提があるので、カウンセリングをしっかりすることが大事かなと思っています。
    特に長さについては、使ってみたけどやっぱり違ったということもありますし、ウィッグの着ける位置によってお客さまのイメージと噛み合わないこともあります。

    ウィッグだからこそ発生してしまうお悩みを解決するためにも、カウンセリングでお客さまとコミュニケーションを取り、スタイルイメージの共有や着用方法などをしっかりとお伝えすることを大切にしています。
    < 30代女性スタイリスト K >
     

スタイルを作るときの
ウェイトの置き方やデザインの仕方

  • 地毛の場合は伸びてくることが前提ですので、伸びやすいところは短くしたり、お客さまの髪の個性に合わせて施術していました。
    でも、ウィッグの場合、まず伸びてくることがないので、ウィッグにある髪を大切に、切りすぎないようにバランスを整えることが必要になります。

    お客さまのご希望のスタイルに寄せつつ、バランスも整えるので、スタイルを作るときのウェイトの置き方やデザインの仕方が以前と比べてすごく変わりました。
    < 40代女性スタイリスト I >
     

楽しさ、華やかさよりもまず安心感。
普通の生活を提供するということ。

  • 医療用ウィッグをお求めのお客さまは、多くの場合「ウィッグで周りの目を気にする必要がない状態、普通になりたい」と願って来店されます。
    普段の生活の中で誰にも気づかれないウィッグ、バレなくて安心できるものが欲しくていらっしゃるので、まずナチュラルなウィッグで安心感を提供することが一番の要です。楽しさ、華やかさよりもまず安心、普通の生活を提供するということ。その上で、普通の美容室と同じように、コテを使用したアレンジやおしゃれなスタイルができることを、お客さまにご紹介しています。

    自然さと安心感を提供できないうちから、「こんな髪型もあります!」とおしゃれさをお伝えしても、普通の美容室のお客さまとは抱えているものや求めているものが違うので…。前提を踏まえた上で、段階的に対応することが大切だと考えています。
    < 40代女性スタイリスト S >
     

地毛と変わらない部分がある反面、難しかった部分も。

伸びることを前提とした地毛のカットに対し、植毛した髪が全てで、伸びることも新たに映えることもないウィッグのカットは、緊張感が際立ちます。
失敗が許されない中で、お客さまの希望のスタイルに仕上げられるかどうかは、美容師として腕の見せ所です!


 

一般の美容室と比べて、転職してから変わったことはありますか?

お客さまへの向き合い方が変わった。

  • いろいろな悩みを抱えたお客さまが少しでもリラックス出来るよう、言い方や物腰をよりやわらかくするようになりました。
    お客さまにとってNGな話をしないことももちろんなんですが、ちょっとした言葉選びや接客態度も、お客さまの立場に立って注意しながら行っています。
    一定の距離を保ちつつ、寄り添えるような接客を目指しています。
    < 20代女性スタイリスト H >
     

地毛と比べるとカウンセリングに
かなり時間をかけるようになりました。

  • 地毛と比べるとカウンセリングにかなり時間をかけるようになりました。
    ウィッグは伸びることなく、切ったらそれきりなので、お客さまが希望されるスタイルの長さを注意深くお伺いする必要があります。

    地毛の場合は 2 度切りは少ないですが、ウィッグの場合、一度切った後にもう少し短くしたいといった 2 度切りがよく発生します。
    2 度切りはお客さまの負担になるのでなるべく一回でジャストに切れるように、お客さまとのカウンセリングでスタイルイメージを共有する時間を大切にしています。
    < 40代女性スタイリスト S >
     

カットの際は、
変化を見据えて作る必要があると感じています。

  • お客さまの大切な商品を扱うので何をするにも緊張感があります。
    医療用ウィッグはその時はカウンセリングしてその場でいいと言っていただけ ても、お客さまの髪に代わるものなので、シビアな部分もあります。
    例えば、一般の美容室だとカットしてそのまま喜んで帰っていただいて一段落なのですが、ウィッグの場合、最初に軽くしてほしいと言われて軽くしても、毎日使用しているうちに髪が広がってしまったり、ダメージが少しずつ出てきて、当初の気に入ったスタイルではなくなったということが起きます。

    地毛とは違い、ウィッグはそのスタイルを長く使うものなので、カットの際はウィッグの経年による変化を見据えて作る必要があると感じています。
    < 20代女性スタイリスト S >
     

切ったら伸びてこないウィッグを扱う以上、カット前のカウンセリングに時間をかけ、スタイルデザインの方法も工夫を凝らしている意見がたくさん 上がりました。

生活必需品であるウィッグと、おしゃれや美容のためのカットは、希望のヘアスタイルの見た目が同じでも、求められる機能が異なるため、注意して行う側面も。
また、お客さまがリラックスできる空間づくりのため、物腰や仕草を一般の美容室よりもやわらかくするように気をつけているとの意見も多数でした。


 

医療用ウィッグの美容師のやりがいは何ですか?

お客さまに心から喜んでいただけること

  • これまでの美容師経験を生かして接客、技術を存分に発揮できるお仕事です。ウイッグを必要としている方々のために働くというやりがいを感じることもできます。
    < 40代女性スタイリスト Y >
  • 色々な症状のお客さまを接客させていただいて、美容室で言われていたお客さまのありがとうが、ワンステップでは、泣いて本当に喜んでありがとうと言ってくださって、自分が提供している技術でお客さまが喜ぶ笑顔や言葉がやりがいに感じます。
    < 30代男性スタイリスト S >
     

個室制かつ時間予約制のため、
1 人のお客さまに集中できるようになりました。

  • 勤めていた美容室では、周りの回転具合を見て、ヘルプに入ることが普通でした。
    そのため、一人のお客さまに集中するというよりは、場の流れを読んで、美容室全体でお客さまを回転させるためにヘルプに入るということがよくありました。
    ワンステップに入社してから、ヘルプなどに入ることもなく、個室制でなおかつ時間予約制なので、「この時間はこのお客様のこのメニューを行う」と集中できるようになりました。
    この接客環境は、やりがいの1つだと感じています。
    < 30代女性スタイリスト N >
     

販売する製品の特性上、親切で穏やかな人が多い。
お互いに思いやりを持っている人と一緒に働ける。

  • 真面目で優しいスタッフばかりなところ。
    どのスタッフもお客さまのお役に立ちたいという根本的なところが一緒なのですごく働きやすい環境だと思います。
    < 30代女性スタイリスト M>
  • 販売する製品の特性上か、親切で穏やかな人が多く、働きやすい環境で技術を磨けるところがいいと思います。
    < 20代女性スタイリスト  O>
  •  スタッフみんな仲良く、やさしい人が多いこと。
    技術やお客さまへの対応も含めて尊敬できるプロのスタッフが多いため勉強になります。
    < 20代女性スタイリスト S >
  • 全店、全スタッフ。みんな親切で性格も良くスタッフ間で憂鬱になることが全くありません。
    お互いを思いやりをもち、助け合って仕事をしているところです。
    < 40代女性スタイリスト S >
     

幅広いメニューに対応できる経験をたくさん積むことが出来る。

  • 1 店舗のスタイリスト数は少人数なので、1 人でたくさんのメニューを担当することになります。
    ワンステップは普通の美容室と同じくらい気兼ねなくご利用いただける美容室を目指しているので、メニューも普通の美容室とほとんど変わりません。
    カラーもパーマもカットもシャンプーもヘッドスパも全て担当するので、幅広い経験を積んで、オールマイティーに対応できる美容師を目指せます。
    < 20代女性スタイリスト N >

まとめ

今回は、女性医療用ウィッグ専門店ワンステップの一般の美容室と同じところと違うところをご紹介いたしました。
「医療用ウィッグの専門店」と聞くと少し構えてしまいますが、実態を知ると意外と変わらない点も多かったのではないでしょうか?


働き方の一つとして、医療用ウィッグを扱う美容師がいること、技術的な戸惑いや新しいものへの挑戦をした先に、たくさんのやりがいがある事を知っていただければ幸いです。

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