医療用ウィッグの医療費控除適用に向けて

大阪・東京・名古屋を中心に、全国に19店舗展開している女性医療用ウィッグ専門店の株式会社グローウィングは、病気や治療で医療用ウィッグを必要としている人の精神的・金銭的負担を軽減できるよう、自治体に対して医療費控除の適用を呼び掛ける一歩として医療用ウィッグの役割や必要性を広めるため、表彰制度に取り組んでいます。

◆医療用ウィッグの医療費控除について

国立がん研究センターの最新データによれば、2人に1人はガンになる可能性があると言われています。医療の進歩により、ガンに罹患しても治療で助かるケースが増えたのに伴い、抗がん剤治療による脱毛で医療用ウィッグを必要とする人は年々増加しています。しかし現時点で、厚生労働省が定める医療器具として、医療用ウィッグは認可されていないのが現状です。これは、医療用ウィッグが治療目的と言うよりも「美容目的」と認識されているからと言われています。

◆医療費ウィッグの医療費補助・助成金制度がある自治体

一人でも多くの人が快適で暮らしやすいUD（ユニヴァーサルデザイン）社会の実現に向けて、特に顕著な活動の実践や提案を行なっている団体・個人を表彰する制度のこと。「まちづくり、ものづくり、仕組みづくり等、持続可能な共生社会の実現に向けた革新的なUD活動や提案」を審査対象としています。

◆日本の三大都市ではまだ対象外

2008年がん患者数ランキング1位の東京都・３位の大阪府・４位の愛知県では、医療用ウィッグを医療費控除の対象としている自治体はありません。名古屋市中区にもサロンを設ける当社では、髪に悩みを持つお客様の金銭的負担を軽減し、安心して医療用ウィッグを使用してもらえるよう名古屋の自治体にも働きかけて参ります。

【IAUDアウォードとは】

一人でも多くの人が快適で暮らしやすいUD（ユニヴァーサルデザイン）社会の実現に向けて、特に顕著な活動の実践や提案を行なっている団体・個人を表彰する制度のこと。「まちづくり、ものづくり、仕組みづくり等、持続可能な共生社会の実現に向けた革新的なUD活動や提案」を審査対象としています。

【今後の広がりについて】

このような賞を受賞することで医療用ウィッグの認知度を高め、定義がない医療用ウィッグに“医療用”としての品質や役割を世界に向けて発信していきます。社会全体が医療用ウィッグの在り方や病気・治療への理解を深め、安全安心な医療用ウィッグを一人でも多くの女性が使用できる環境作りをして参ります。