＜記事ご紹介＞

抗がん剤治療などによる脱毛で悩む女性は多い。

医療用として良質なウィッグも開発されており、医療費の補助対象として認めている自治体もあるが、現在のところ、大阪府内では制度がない。

医療用ウィッグ専門店「ワンステップ」（大阪市北区）カウンセリングルームにはさまざまなスタイルのウィッグが並ぶ。使用しているのは一度もカラーリングをしたことのない女性の髪の毛。

ウィッグの内側のベース記事にはオーガニックコットンを使用。オーガニックコットンは農薬や化学肥料を3年以上使わない畑で栽培された綿で、優れた伸縮性を持つ。

同店を運営するグローウィングの堀江貴嘉社長の「治療中もより良い環境の中で過ごせるよう、肌に負担がかからない優しいウィッグを届けたい」との思いを形にした商品だ。

9月には、帽子を組み合わせてすぐに使える髪の毛付きインナーキャップウィッグ（髪の毛付き帽子）『肌優（はだやさ）』が「子供たちの安全安心」に貢献するデザインとして「キッズデザイン協議会会長賞」を受賞。

「仕事や学業と治療との両立を後押しする」（社会福祉士）医療用ウィッグへの期待は高まっている。